最近ではすっかり街の景色に馴染んでいる「あの目」。
もちろん私、目を光らせて(目だけに!)まだ集めている。
未発表の新しい種類を紹介したいのだけど、気になった目がある。
1.なんで正面を見ていないの?
2.ふつうのわっかじゃだめ?
3.いっそのこと両目にすれば?
この目たち、どうしてこんなデザインなんだろう?
と疑問に思ったので、作り直してもっと良くしてみましょう。
1.犯罪!卑劣!最低!
2020年3月に某駅でみつけたこちら。
「見られていないと思うな」という呪詛の言葉。
犯罪!卑劣!最低!!という怒りの罵倒、ホップステップジャンプ。
これは監視しているというよりも、卑劣で最低なお前を世の中が非難の目で見るぞ覚悟しておけよ、の目なのかもしれない。
でもなんで正面を見ていないんだろう?
隣の広告が気になってチラ見してるみたいだよ。
ということで、ちょっと正面を向かせてみましょう。
夢に出る。暗い場所に行けなくなる。ヒっと目をつぶっても、まだ瞼の裏から見つめてきそうな目だ。一人で寝られなくなるね、ごめんね。
正面見てると怖すぎるから、横目なんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。
2.誰か見てるぞ
2020年8月にゴミ捨て場でみつけたこちら。
目のなか、視力検査のあれじゃん。ランドルト環。
なんでわざわざ目の光の表現を入れたの?それって必要ある??ふつうのわっかじゃだめ?
と、思ったのでやってみました。
熱い思いが伝わってくる、まっすぐな視線。
「誰か見てるぞ」が別の意味になってしまう。
ずっと前から、あなたを見ていました!!という、揺らぎのない決意とあふれる想い。
こんな目で見つめられたら……アタシ……もう……
通りがかる人すべてが恋に落ちてしまうと困るから、あえてランドルト環なんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。
3.見ています
2022年8月、札幌大通公園にてみつけたこちら。
目頭がなんかリアルだし、まつ毛があるのも珍しい。
でもいっそのこと両目にしちゃえばよかったのになんで片目なんだろう……?
無言でこれが道端にいたら怖いわー。
振り向いたら絶対、あとをついて来てる。
妖怪を生み出さないために、あえて片目だったんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。
モバイル化
これを印刷して、
透明の下敷きにセット。
さあ、新しいデザインのこの子たちをデビューさせてあげよう。
平和な公園に居場所なし
写真を撮ろうと近くの公園に向かったのだが、今日は土曜。普通に混んでいる。
怪しまれない公園を探して三か所巡ったのだけど、どこもにぎわっていて、奇妙な目のパネルの写真を撮るような余地はなかった。
(そして予想外の混雑に動揺して遠景写真すら撮り忘れた)
子どもたちの笑い声と、それを優しく見守る親たち。
犬を散歩させる近所の大人のまなざし。
子どもたちは友達と、きょうだいと、親たちと、のびのびと遊んでいる。
そうか、このまちにはしっかりと複数の「目」があるから、こんな警告の目、監視の目はいらないんだな……。
私は安心して公園を後にした。
いい話っぽくして終了です。
デザイナーさんたちの技術ってやっぱ絶妙なんですね。
おまけ
試しにこれも両目にしてみたのだけど、片目のほうが迫力があるんだよなぁ、不思議。