それはラジオから始まった
その日曜日は、家でのんびり過ごすつもりだったのだ。
枕元のラジオから聞こえてきたその言葉に、私は文字通り飛び起きた。
なんだって?!今、文具博と言ったか?!
ということで、やってきました。
文具女子博!
業界の人々の商談会ではなく、一般対象。
2018年12月14日から16日の3日間に渡って開催されていたイベントの最終日。
ここで、女子ってついてるのはまぁ言葉の綾みたいなもんで、もちろん男性だって入場可能。
女子なんて、まくらことばとか定冠詞みたいなもんだと思いますよ。助詞ではなく。
ところで私は「文具女子」、なのか?(っていうかなんだよ、文具女子って)
語れるほど詳しくはないけど、文房具は好きだ。紙モノも好きだ。
ロルバーンのノート。LIFEのメモ帳。ホールマークのグリーティングカード。付箋。レターセット。熨斗袋。等々。
毎年ビッグサイトで開催されている文房具見本市にもいつか行ってみたいと思っている。
そんな私が気軽に行っても楽しめそうじゃない?
そう思って来てみたのだ。
渡された会場内専用のショッピングバッグを小脇に抱えていざ中へ!
映えより文具
会場前に飾られているクリスマスツリーにも、
文房具!
明らかにフォトスポットとして設置されている場所なのに、ここにはそれほど人がいない。
なぜならば、中ではもっとたくさんの文房具があたいらを待っているからさ!映えてる場合じゃねえぜ!
なか、ものすごい人、人!
「文房具好き」という人々が多いとは薄々気付いていたが、こんなに集結しているとは…!
そしてすてきな紙のいろいろなもの!
これは天井から吊るされた、紙のオーナメント!
やだ、かわいい!!
これはブースの壁に取り付けられた、ノートや付箋、ボールペンなど!
きゃー、すてき…!!
ここでやっと、私、身の危険に気付く。
やばい…
買い込んでしまう…
このままでは爆買いしてしまう…!!
そう、ノープランで文具好きが文具フェアに来たのだ。
ノープランの勢いのまま散財することが目に見えている!
慌てて、今日のターゲットを決めた。
のり、そして付箋!
どちらも職場用だ。支給されるものではなく、自分専用のステキなものを手に入れよう!
…そう決意した直後、
なぜ私は可愛らしいブックマークをショッピングバッグに滑り込ませたのだろう。
…。
ちなみに購入を決意した文房具は受付で渡されたショッピングバッグに入れて、最後にまとめてお会計。ついつい、ぽいぽいと袋に入れてしまう。危ない危ない。
で、結局は、人が多すぎて、そして目標を定めきることが出来ず(目移りしすぎた)、今回の戦利品はこちら。
意外と少な〜い
ふつう「戦利品!」って言ったら、わちゃわちゃ買い込んだものを誇らしげに公開しませんか宮西野さん?
でも、今回ずいぶん多く販売されていたマスキングテープにはいっさい手を出さなかったのもあって、ご覧のように慎ましい結果となったのでした。
マスキングテープは好きになると止まらなくなっちゃうことがわかってるから…マスキングテープ沼にはまってしまうことがわかってるから…。
(マスキングテープ沼って、ボールプールみたいなビジュアルで思い浮かびますね)
さてそれでは、選び抜いた文房具をご紹介しますよ!ここまで読んだからには最後までお付き合いください!
ひとつめ:ブックマーク
TOCONUTというメーカーの、布製のブックマーク。
ドットのずれが愛らしい。
本を読むときに使います。
ふたつめ:テープのり
KOKUYOのGLOOという新製品。
普段はスティックのりを使っているからテープのりなんて頭になかったのに。
白くてシュっとしたフォルムに誘われて手にとってみたら、すかさず販売員のお兄さんが言う。
「今までのテープのりと比べてキレがいいんですよ」
はい?
今なんて?
キレ??
専門用語を使って、敢えて専門家同士の土俵に上げようとしてくれたんだろうな。しかしすまん!私はまだ素人なんだ!
ということで正直に尋ねた。「キレって、なんですか?」
なんとなくの敗北感。いいや、違うんだ販売員のお兄さん、貴方が私を同等に扱ってくれようとしたことに敬意を表する意味での、たとえるなら微笑返しなんだ…!
「キレというのは、修正テープでもあると思うんですけど、使い終わって紙から上げたときにこの先のところがぎざぎざにボロボロになってしまわずに、すっきりとなることなんです」、なるほど、似たフォルムの先輩である修正テープをたとえに出すのはわかりやすい。
手元にはこんな、のり付けを試すための用紙も用意されていて、そのキレを体感。
試してほしいポイントがアピールされている。
本体に1・2と番号が書かれていて、そこにくちばし部分を合わせることで握りかた2パターンに対応。というか、人によって持ち方が違うなんて思ってもみなかった。
これ気になるなー、でももうちょっと小さくて持ちやすいのがあればなーという私の呟きを聞き逃さずに紹介してくれたミニサイズを嬉々としてショッピングバッグに追加。
過去に販売の仕事をしていたので、丁寧で的確なセールストークをされるとついついお財布の紐をゆるめてしまうという弱点が私にはあります!
ところで今検索してみたら、私の好きなnendoのデザインではないか!どうりで一目ぼれしたわけだわー
みっつめ:ふせん用伝言メモスタンプ
シヤチハタのふせん用伝言メモスタンプ(来年発売なのでサイトにはまだ載ってないみたいです)。
職場で付箋に書きがちな、「ご確認おねがいします」的なことがスタンプで押せる!しかもサイズもあの付箋にぴったりで作られている!!
インクはちょっと茶色で、やわらかなフォント。
以上です。
会場でテンション上がってた割には冷静なお買い物でしたね宮西野さん。
無計画の果てに
ところで、最終日のしかも午後に入場したのだから、軒並み「完売」「終了」。
もちろん自業自得である。
ロルバーン!(の、ワークショップ!)
ストレスを流せるメモ!
そしてTwitterで見て気になっていたドリンクも…
「墨汁」とラベルの貼られた黒いドリンクをSNSにアップするなどしたかったな…。
その体験、プライスレス
案の定レジ列が長く長く長く、会計のために40分並んだ。
しかし、ここで買っても楽天やAmazonみたいにポイントがつくわけじゃないのに、そしてほぼほぼ定価なのに、どうして人々は熱狂し、執着し、購入するんでしょうね。
大量の文房具を直接見て触って、周りの人々の熱気にも酔いしれて手に入れる体験は、やっぱり楽しいんだよなぁ
あ、付箋買ってないじゃん!