12月2日。ハーフマラソンを走ってきました。
場所はここ、東京タワーを擁する港区!
今年はじめて開催された、東京都港区の「MINATOシティハーフマラソン」。
私は時々マラソンを走ることがある のですが、周りの人からは「マラソンなんて辛くない??」「500メートルだって走れないよ!!」など言われることが多いです。
まぁ私もそう思っていたんですけどね。というか今でも辛いよ!
でも走るようになってから、知らなかった景色を見ることが増えたんです。
そんな景色をご紹介しようと思います!
…あ、ここで言う「景色」とは、「頂点に立つものだけが見ることのできる景色」とか「限界を超えた時に見える景色」というような、「比喩としての『景色』」ではないです、本当に「目に見えるもの」ですのでご安心&ご了承ください。
スタート前の景色
スタート待機列に並んでいたら見つけた、雑に紙が貼られた道路標識。
普段は車道だけど、今日この時間は規制しているからだろう。
スタートゲートに向かう途中で、待機中の収容バスを見る。
多くのマラソン大会では、途中にいくつか「関門」と呼ばれる場所がある。そこを通過する期限の時間が定められていて、間に合わなければそこで走りやめなければいけない。そこからは収容バスに拾われて、本当は走ってたどり着くはずだったゴール地点へと運ばれる。車内で溢れる感情は悲しさ、情けなさ、不甲斐なさ、そして屈辱…!
それが収容バス。だからできるだけ、乗りたくないもの。
私ですか?乗ったこと…あります…。(だからこそ書けるリアリティ溢れる感情!やったね!)
そしてスタートゲート。
これはスタートの合図があってから、ゲートに向かって歩いているところ。
今回の大会には約6千人が参加しており、全員がせーので走り出すことができないので、申込時に申告した速さごとに人数を区切って、スタート時刻を少しずつずらしている。(ウェーブスタートといいます)
私は8:36スタートのグループだったけど、ゲートを通過したのはその50秒後。その50秒の間に急いで撮った写真なので指(黒い手袋)が写りこんでしまった。
ちなみにこの後の写真は走りながら撮っているので、ブレたりズレたりして臨場感溢れるものとなっております。
走っているとき見えた景色
道路逆走。
普段は車が走っている場所を自分の足で走るという、それだけでもずいぶん新鮮なのだけど、足元のこういう矢印を見ると「ホントに今、逆走してる!」と実感が湧きます。
コースを区切っているのは、頂点に穴が開いている三角コーン。
爆発物などを隠せないように、中が覗ける仕様。
ちなみに今年10月に開催された横浜マラソンでは透明の三角コーンもありました。
ボストンマラソンでの爆弾テロをきっかけに透明コーンが使われるようになった、という背景を思うと不謹慎かもだけど、可愛らしい…!
そして折り返し地点の三角コーンの大きさ。
隣の女性が小さいわけではなく、コーンがひとの身長以上にあるのです。触ってみたら、ふつうサイズと同じ素材感でざらっとしていました。
なお、この写真も含めてナンバーカード(ゼッケン)にもモザイクをかけていますが、最近は大会名&ナンバーから、個人名もレース結果(途中経過も含む)も検索できてしまうのです。
友人知人を応援するときには追跡アプリなどで検索すればランナーの大体の位置がわかるので便利なのですが、このような場では伏せるべきかと思い、処理しています。
真打登場
そして!ご注目ください、
給水所の、ゴミ箱。
…よく見てよく見て!
『マナーを守って気持ちよく走りましょう。』
そう、つまりマラソン大会専用のダンボールゴミ箱なんです!!!
大会によってこのゴミ箱ではないこともあるのですが、最初にこれを目にしたときには「専用の箱!!!」とめちゃくちゃテンション上がりました。今でも走るとき、これが置かれているとにこにこしてしまいます。
正直に言うと、このゴミ箱を見てほしいが為にこの記事を書いています!!!
ちなみにこれには仲間がいます。(写真は別の大会時のもの)
マラソン大会以外では(おそらく)出番のないデザイン。ゴミ箱3きょうだい。
かわいいでしょー(伝われー)
箱好きの方は、これを見るためだけに走ってもいいと思う。同志よ集え!!
また、写真はありませんが給水所には水か、水とスポーツドリンクが置かれていることが多いのですが、その周辺の道路を走ると、こぼれたスポーツドリンクでしばらく靴の裏がぺたぺたします。ぺたぺたになった道路は大会の後、ボランティアさんが清掃してくれるそうです。ありがとうボランティアさん。
こちらはぺたぺたしながら走り続けます。ぺたぺた。
走りながらなにをしているか
ところで、走らない友人たちから聞かれるのが、「走ってる時ってなに考えてるの?」
私の場合は、三角コーンを眺めて「キレイだな、今回の為に新しく買ったのかなぁ」とか、前を行く着ぐるみランナーを見て「暑そうだなぁ」とか、ですね。
今回はコース沿いにずいぶんお寺(ビルタイプ含む)が多いなぁって思いながら走っていました。
あとは深夜ラジオをradiko(スマホでラジオを聴けるアプリ。ある程度なら時間をさかのぼって聴くこともできる)で聴きながら走っていたので、主にそちらに意識が集中していました。なので途中、走っていた記憶があまりない部分もあります。おかげでずいぶん楽しく走れたなあ。
ネタハガキでついつい笑ってしまっても、はー走ってて呼吸がつらいよーのフリが出来たのでよかったですね。(いや、実際呼吸はそこそこつらかったですけどね)
ゴールの景色
そうこうしているうちにゴール!
今回は東京タワーの真下がゴールでした。
そして私にとって嬉しい通知がスマホから届きます。
自己ベスト更新!やったね!!
さっき「大会名&ナンバーで、個人名もレース結果もわかる」とご紹介しましたが、それとはまた別に、自分の速度やコースが記録できるアプリもたくさんあります。私も日々の練習や大会の記録を残していて、これは今までいくつか走ったハーフマラソンの中で今回のが一番速かったよ!やったね!!という通知。わー、練習不足だったのにがんばったじゃん私!
で、改めてこの画像みたら「13.1」って。なぜかマイル表示。キロ表示だと21.0975キロとなります。
走り終わった後の景色
写真はありませんが、塩は本当に出来ます。
夏の暑い日など、運動部の人や体格の良い人が「Tシャツで塩が採れる」みたいに言うの、ジョークだと思っていたんです。
まさか人体から塩が採れるわけないじゃん、って。
出来ますね、塩。
走り終わった後は顔、ざらざら。唇まわりとかなめるとしょっぱくて。
おお、塩だ!って。学びました。
さらにその後の景色(あるいは残された景色)
こうして私は第1回MINATOシティハーフマラソンを走り終え、しかも自己ベストという記録を残すことができたのですが、
みなさん、きっとびっくりすることと思いますが…
なんと…
実は…
マラソン完走後も、人生は続くんです!!(じゃーん!)
数年前、初めてフルマラソンを完走した後にも思いました。
そうか、マラソンを走りきっても、その後も人生は続くんだ、って。冗談ではなく。
これには愕然としたというか、びっくりしたというか。
いや、これは体育会的な活動にずっと縁の無かった私だからなおさら思ったのかもしれません。
ひとつの大きな目標に向かってがんばって、がんばって、世間的な評価はどうであれ、自分的に納得のいく結果(完走)が出せた!と、一区切りついて、祝杯をあげても。
それでも人生はまだ続く。
翌日は仕事だし、部屋は散らかってるし、洗濯だってしなきゃいけないし。迷惑メールも届くし、家賃も払わなきゃいけないし、クリーニングも受け取りに行かないとだし、コンソメも切らしてるんだった。
だけど、生活のちょっとした句読点として、自分の足でマラソンを走りきるのは悪くない。
…おっと、うっかり「比喩としての『景色』」を語り始めてしまった、危ない危ない…!
えーと、んーと、
あ、体重ですか?ハーフ走ったくらいじゃ大して減らないですよー
なんならフルマラソンでもそれほど変化ないですよーっ
参考までに
今回のハーフマラソンでは消費カロリー1,234キロカロリー(アプリによる想定計測)。一方、1キロ脂肪を減らすために必要な消費カロリーは約7,000キロカロリーと言われています。
おわかりですね?つまりそういうことです。ちょっと走ったくらいじゃ痩せないぜ!残念だったな!
でもまぁ、興味があれば走ってみてください。貴方が素敵なダンボールゴミ箱に出会えることを祈っています☆