世の中の人間は2種類に分けられる。
説明書を読む人間と読まない人間だ。
私は、読む側の人間である。
説明書、というか文字を読むことが好きなのだ。
いや、単に文字が気になると言うべきか。
子どもの頃、国語の教科書はもらったその日に全部読んだ。シャンプーの成分を読みながら長湯をしたし、電話帳も好きだった。今では食事に行けばメニューを隅々まで読むし、ホテルでは机の引き出しの中のファイルも読む。
そんな私が今回読んだのは
家の説明書だ。
賃貸の部屋に最初から備え付けられていた
(建物名と部屋番号にモザイクしています)
このようなファイルには
説明書がいっぱい。
その中身は
「取扱説明書」と「施工説明書」があって、
「取扱説明書」のほうは我々のような住人向けに、
「施工説明書」はその名のとおり、施工業者さん向けの説明書となっている。
施工説明書のほうはこんな感じで、血が騒ぐという方もおられるとは思うのだが
今日紹介したいのは「取扱説明書」のほうだ。
親切丁寧
たとえばこの、お風呂の説明書には
「浴槽内にもぐったりしないでください」という
誰しもが衝撃を受ける警告が書かれているし(全員、潜ったことありますよね??)、
「風呂フタはズレないようにきちんとセットしてください」と
お風呂にフタをする方法も説明されているし、
「タオル掛けは、タオルを掛けるのにお使いください」と
タオル掛けの使い方まで説明してくれている。
どこまで親切なんだろうか…!
さらになんと
浴槽まわりの掃除の仕方や
便利なお掃除アイテムの紹介まで!
いわば公式の掃除方法と掃除アイテム。
風呂オフィシャルの、カビや湿気との戦い方がここに記されていたのだった。
火災報知器の説明書にいたっては
「119番に通報するなど」と親切丁寧に教えてくれている。
これ、重要!!!
説明書がなければ大変なことになるところだった。
良かった、ちゃんと読んでおいて…
家の顔
さて、家の顔と聞いて何を思い浮かべるだろうか。
表札?門柱?玄関や庭?
説明書で言うところの家の顔とは、これらのことを指す。
磨かれて笑顔の鏡。
水をこぼされるコンセント、
トースターを危険視するキャビネット。
(トースターにも顔)
ピカピカで笑顔のこれは
洗濯機付近のここ。
うちのは拭いたことないな…ごめんな…
身体を張って説明
怒りながら熱湯を出す顔。
無茶な使われ方をして顔をしかめる扉。
薬品をかけられる浴槽。
釘を打たれ
鍋を落とされ、刃物をあてられ
ついには自身でサポートセンターへ電話。過酷な任務ゆえ転職相談か。オー人事オー人事。
これは顔じゃなくてただの箱。
オリジナルキャラ登場
豆知識を教えてくれるこのキャラクター。
そういえば昔、実家の母が「洗濯機の水が止まる時ドカンと音がする!」と言っていたが、その答えがここにあった。お母さん!ちゃんと説明書読んで!!
豆知識博士(豆知識博士?)が豆なのはいいとして、なぜ手にネギなのか。
愛すべき動物たち
最後に愛すべき動物たちを紹介して筆を置くとしよう。
かわいそうな金魚。がんばれ!
いたずらする鳥。ほどほどにな!
びっしょびしょにする人。
自分でちゃんと拭けよ!!
家の説明書があるなんて知らなかったという人も多いのではないだろうか。
これを機に、ぜひ各自、説明書を熟読のうえ快適ライフを手に入れてほしい。
それじゃあバイバイ、宮西野あやでした☆☆