(新しい)置き場

ごそごそしています

エスコンフィールドでは巨大なレールを見てくれ

エスコンフィールドHOKKAIDOに行ってきた。

我らがファイターズの新本拠地であり新球場(早口)

あちこちのメディアで温泉があるとかサウナがあるとかビール醸造所があるとかで騒がれている。

それはそうなのだが、あまり話題になっていない部分で、ぜひ見てもらいたいところがあるのでついて来てほしい。

おもての顔

エスコンフィールドが撮られがちなのはガラス側のこの角度。見たことあるでしょう?

でもいったんここを通り過ぎて、うらに回ってほしい。

うらの顔

裏口とは言われてないのだけど、駐車場があったり球団事務所の入り口があったりするので、まあひとまず裏と呼ぼう。

で、この右に見えている橋脚のようなものに注目してほしい。

ここです

そして左。

橋かな?

最初見た時、まだ建設途中なのかな?と思ったのだ。素材丸出しという感じで、球場本体の仕上がりと全然違うから。

でも思い出した。そうそう、そうだった。

この球場、屋根が開くのだ。

屋根です(これは閉じている時)

この屋根がずずずーっと動く。

もう一回見せちゃお

つまりこの白いのは、屋根を動かすためのレール!

縁の下の力持ち、ではなくて屋根の下の力持ち、というわけだ。

あんまり話題になっていないけど、この存在感、その重要性。もっと脚光を浴びてもいいんじゃないだろうか。脚だけに。

 

 

横から見るとこんな迫力!

どーん!

屋根を載せている姿はこちら!

ばーん!

さらにカメラロールを見返していていたら、建築中のこのレールの姿を撮っていたのだ。グッジョブむかしの私!

2021年8月

当然といえば当然だけど、このレールが球場本体を貫いていることがわかる。

3月の北海道は寒くて屋根は閉じたままだったけど、今度はぜひ屋根の開くときに行きたい。

夜も素敵でした

 

 

 


長くて湿度高めなのも別で書いたからよろしくね!

note.com

自販機で新聞を買う

新聞を買う必要があるのだった。

コンビニで売っているような気がするが、さて、目当ての新聞は置いてあっただろうか。
検索すると、近くに販売店があり、店頭に自販機があるという。

よし、行ってみよう。

 


実は憧れていた

ところで新聞の自販機をご存じだろうか。
わたしはご存じではあった。が、使ったことはない。
散歩をしていると突然現れることがあって、その都度「おお、新聞の自販機」と思ってはいたのだが、そんな時はだいたい「おお、新聞の自販機(笑)」と、なぜだか語尾に「(笑)」がついていたものだった。

それには、「こんなところで買う人いるのかな(笑)」「てか壊れてない?(笑)」「レトロですな(笑)」等、少々いじわるな気持ちが込められていたのだけど、

違ったんだな、きっと。

わたし、新聞の自販機を見るたびに、自分の知らない文化にちょっとした憧れがあったんだと思う、本当は。
その証拠に今こうして、ちょっとわくわくしながら、軽快な足取りで向かっているじゃないか。
人生は短い、「(笑)」で誤魔化す時間はない。自販機で新聞を買おう。

 

そういえばの記憶

そういえばあったかも、あそこに。
通り過ぎることは何度かあったけど、まさか能動的に向かう日が来るとはね。
あの自販機、ちゃんと動いてるのかな?

そういえばあそこにあったかも、のイメージ写真

散歩中の柴犬が完全にお腹をみせて道路に転がっている。そのごきげんなお腹を飼い主さんが撫でて、通りがかりの、ニット帽をかぶったおばあちゃんが加わりたそうに眺めている。

ここらへんで芸人さんがルームシェアしてるらしいけどどのあたりかな、このアパート怪しいかな。

白バイが警告音を鳴らし、前を走っていた車が速度を落とす。通り過ぎざまにちらりと様子を見る。私の向かいから歩いてきた女性も同じくちらりと様子を見ていた。

引っ越しのトラックの側にダンボールと、布の山。
そう、引っ越しには大量の布が使われるのだ。毛布のような、絨毯のような、派手な色みと柄の布。

道をまっすぐ歩くだけでもいろんなことが起きている。
いくつもの光景のなか、販売所を目指して歩く。

 

使えるのか、否か

もうすぐ販売所だ。楽しみだけど、不安もある。
今後の展開として、考えられる可能性は3つ。

1.壊れていて使えない

➡そしたら、中のお店の人に声を掛ければ売ってもらえるかな?でも朝でも夕方でもないこんな中途半端な時間でも、中に人いるのかな?

 

2.壊れてないけど使い方がわからない

➡この場合も、中のお店の人に声を掛けて教わろう。でもお店の人が直接売ってあげるよ、って言ってきたらどうしよう?自販機で買いたいんです!なんて断ったら申し訳ないよね……

 

3.問題なく使える

➡そもそも使えるのか壊れてるのか、簡単に見分けがつくかな?お金入れたけどじつは壊れてました・お金戻ってきません!なんてことになるかもしれないし。

 

など考えながら歩き、到着。

ほら、あそこに!

そして購入へ

思ってたより大きいな。あと屋根がついてる。

名前が目立つ!

おまえ、「ニュースくん」っていうんだな!

日付のところと金額のところの赤いランプが点いているってことは、ちゃんと使えそうだ。

さまざまなフォントを駆使して、3種類の新聞が売られているらしい。
自販機の中は薄暗く、本当に新聞が入っているのかはよく見えないのだけど
今日の日付も表示されているし、とにかくお金を入れてみよう!

100円玉1枚と10円玉2枚を投入、でも油断せずに耳をそばたてる。もしかしたらやっぱり壊れてて、お金が戻ってきちゃうってこともあるからね……。

果せるかな、各新聞の右にある楕円形のボタンにほんのりと赤が灯った。
色あせて曇って見づらいけど、これは買えそうだ!私はそのささやかな息吹を写真に収めるのも忘れてボタンを押した。

ジーっというゼンマイのような音がして、口がぱかんと開く。その隙間から新聞がにゅっと、なおかつ、しずしずと差し出された。出た!新聞が出た!

にゅっ

引き出そうと新聞に触れる。ぴしっと折られているからだろうか、職場で見るのよりも薄い気がする。新聞はひんやりと、カサっとしていた。

記念すべき初購入

うぉぉ……買ったぞ、自販機で新聞を……!

初めての体験に心も足取りも軽くなり、近くの町内掲示板をしみじみと読むなどして心の平静を保った。
思春期の子を持つ親のための講演会。本の交換会。相続遺言セミナー。
私は今、はじめて自販機で新聞を買いました……!

 

そのあと歩いて5分ほどの図書館へ行き用事を済ませ、帰り道にまた「ニュースくん」の様子を見に立ち寄った。

寸分違わぬ立ち姿で、たぶん中身も減ることなく、そこにあった。

違う角度からの写真もどうぞ

コンビニでも買う

となりのセブンに入り、もう一紙、別の新聞を購入した。

手に取った新聞はやっぱり職場で見るのよりも薄い気がして、夕刊かな?と思ったけれど朝刊だった。
店内にあったからか、さっきの新聞と比べると心持ちしっとりとしているように思えた。
レジの女性はバーコードリーダーで新聞のどこかを読み取り、私はSuicaで支払いをした。
新聞、バーコードついてるんだな。
受け取った新聞からはおでんの香りがするように感じた。

 


さあ帰ろう

帰り道。

そんなに寒くないのにね

引っ越しは終わり、布の山も消えていた。白バイは次に向けたスタンバイをしていた。柴犬はもういなかった。

 

夜には最強寒波が来るという。

 

 

 

あの目をもっと良くしようとしただけなのに怖いし妖怪ができた

最近ではすっかり街の景色に馴染んでいる「あの目」。

 

miyanishinoaya.hateblo.jp

miyanishinoaya.hateblo.jp

 

もちろん私、目を光らせて(目だけに!)まだ集めている。
未発表の新しい種類を紹介したいのだけど、気になった目がある。

1.なんで正面を見ていないの?

2.ふつうのわっかじゃだめ?

3.いっそのこと両目にすれば?

どうして三兄弟

この目たち、どうしてこんなデザインなんだろう?

と疑問に思ったので、作り直してもっと良くしてみましょう。

 


1.犯罪!卑劣!最低!

2020年3月に某駅でみつけたこちら。

なんで横目なの?

「見られていないと思うな」という呪詛の言葉。
犯罪!卑劣!最低!!という怒りの罵倒、ホップステップジャンプ。
これは監視しているというよりも、卑劣で最低なお前を世の中が非難の目で見るぞ覚悟しておけよ、の目なのかもしれない。

でもなんで正面を見ていないんだろう?
隣の広告が気になってチラ見してるみたいだよ。

ということで、ちょっと正面を向かせてみましょう。

あっ…

夢に出る。暗い場所に行けなくなる。ヒっと目をつぶっても、まだ瞼の裏から見つめてきそうな目だ。一人で寝られなくなるね、ごめんね。

正面見てると怖すぎるから、横目なんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。

 


2.誰か見てるぞ

2020年8月にゴミ捨て場でみつけたこちら。

きりりと力強い眉

目のなか、視力検査のあれじゃん。ランドルト環。

なんでわざわざ目の光の表現を入れたの?それって必要ある??ふつうのわっかじゃだめ?

と、思ったのでやってみました。

トゥクン…

熱い思いが伝わってくる、まっすぐな視線。
「誰か見てるぞ」が別の意味になってしまう。
ずっと前から、あなたを見ていました!!という、揺らぎのない決意とあふれる想い。
こんな目で見つめられたら……アタシ……もう……

通りがかる人すべてが恋に落ちてしまうと困るから、あえてランドルト環なんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。

 


3.見ています

2022年8月、札幌大通公園にてみつけたこちら。

こういうボードゲームの駒ありそう、もしくは妖怪

目頭がなんかリアルだし、まつ毛があるのも珍しい。
でもいっそのこと両目にしちゃえばよかったのになんで片目なんだろう……?

より妖怪らしくなった

無言でこれが道端にいたら怖いわー。
振り向いたら絶対、あとをついて来てる。

妖怪を生み出さないために、あえて片目だったんだな。
デザイナーさん絶妙。さすが。

 


モバイル化

これを印刷して、

思ったより小さ…手ごろなサイズ!

透明の下敷きにセット。

モバイル化完了

さあ、新しいデザインのこの子たちをデビューさせてあげよう。

 


平和な公園に居場所なし

写真を撮ろうと近くの公園に向かったのだが、今日は土曜。普通に混んでいる。
怪しまれない公園を探して三か所巡ったのだけど、どこもにぎわっていて、奇妙な目のパネルの写真を撮るような余地はなかった。
(そして予想外の混雑に動揺して遠景写真すら撮り忘れた)

 

子どもたちの笑い声と、それを優しく見守る親たち。
犬を散歩させる近所の大人のまなざし。
子どもたちは友達と、きょうだいと、親たちと、のびのびと遊んでいる。

そうか、このまちにはしっかりと複数の「目」があるから、こんな警告の目、監視の目はいらないんだな……。

私は安心して公園を後にした。

 

 

いい話っぽくして終了です。
デザイナーさんたちの技術ってやっぱ絶妙なんですね。

 

 

 

おまけ

うーん

試しにこれも両目にしてみたのだけど、片目のほうが迫力があるんだよなぁ、不思議。